効率の良い衛生管理を実現する除菌水製造装置の専門メディア|アクアサニタイズ
効率の良い衛生管理を実現する除菌水製造装置の専門メディア|アクアサニタイズ » 衛生管理の基礎知識 » 医療業界の衛生管理

医療業界の衛生管理

医療現場における衛生管理は、患者や医療従事者の安全を確保するために重要です。病院やクリニックでは、手術器具や診療に使われる器具が再使用されることが多くあります。しかし、これらの器具には、使用後に微生物や病原菌が付着する可能性が高く、そのまま使用すると感染症のリスクを引き起こしかねません。適切な処理を施すことで、このリスクを大幅に減らすことができます。医療機器の処理には「洗浄」「消毒」「滅菌」という3つのプロセスがあり、それぞれが異なる役割を担っています。この3つのプロセスを正しく理解し、適切に使い分けることが、医療現場において不可欠です。

洗浄・消毒・滅菌の基本的な違いとは?

衛生管理の基本は、「洗浄」「消毒」「滅菌」の3つの段階に分けられますが、それぞれの目的や効果は異なります。ここでは、それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。

洗浄

洗浄は器具や表面に付着した汚れや有機物を取り除くための作業です。手作業や機械を使って行われ、ブラッシングや浸漬(しんせき)、超音波洗浄などの方法があります。洗浄はあくまで「見える汚れを取り除く」ことが目的であり、微生物や病原体を完全に殺すわけではありません。ですが、洗浄がしっかり行われていないと、消毒や滅菌の効果が減少してしまうため、衛生管理の中でも重要な役割を担っています。

消毒

消毒は、微生物や病原菌を死滅させる、またはその数を減少させて感染リスクを抑えるために行われる処理です。消毒には「物理的消毒」と「化学的消毒」があります。

物理的消毒には、高温による熱消毒や紫外線照射が用いられ、器具や環境の表面に存在する微生物を減少させます。化学的消毒では、消毒薬を使用して微生物の活動を抑える方法です。消毒薬にはアルコールや次亜塩素酸ナトリウムなど、用途や対象によって使い分けが必要です。消毒では、微生物を完全に取り除くことはできないため、器具の再使用や手術の際には消毒だけでなく滅菌も必要となります。

滅菌

滅菌は、あらゆる微生物(細菌、ウイルス、真菌、芽胞など)を完全に死滅させるプロセスです。滅菌処理された器具は「無菌」とされ、手術などの無菌環境が求められる場面で使用されます。滅菌には高圧蒸気(オートクレーブ)、ガス滅菌(酸化エチレンや過酸化水素ガス)、放射線滅菌などがあり、器具の素材や特性に応じて最適な方法が選ばれます。滅菌は、患者の体内に挿入される器具や無菌状態が必須の医療行為において不可欠です。

なぜ洗浄・消毒・滅菌を使い分ける必要があるのか?

医療現場では、器具や環境に対して、なぜ「洗浄」「消毒」「滅菌」の3つのプロセスを使い分ける必要があるのでしょうか? その理由は、医療器具や医療行為の種類に応じて求められる衛生レベルが異なるからです。

手術で使用するメスやカテーテルなどの器具は、体内に直接触れるため、厳密な無菌状態が求められます。これらの器具は、微生物の生存確率が極めて低い滅菌処理が必須です。一方、皮膚に触れるだけの聴診器や血圧計のカフなどは、そこまで高いレベルの無菌性は必要なく、消毒薬を使った処理で十分です。

手術室の床や壁といった環境の衛生管理も重要です。これらの表面は頻繁に触れられるわけではないため、定期的な清掃と低水準の消毒で清潔な状態を保つことが求められます。つまり、処理する対象やその用途に応じて、適切な洗浄・消毒・滅菌の方法を選択しなければなりません。

洗浄・消毒・滅菌が不適切な場合のリスク

洗浄、消毒、滅菌が不十分であった場合、医療現場でどのようなリスクが生じるのでしょうか? その最も大きなリスクは、「院内感染(院内感染症)」です。患者が病院で治療を受ける際に、汚染された医療器具や環境と接触することで、別の感染症にかかるリスクが発生します。

手術中に使用する器具が適切に滅菌されていなければ、患者に病原菌が侵入し、術後感染を引き起こす可能性があります。また、消毒の不備により、診察台やモニター表面に病原体が残っていると、次にその場所に触れる患者や医療従事者が二次感染する恐れもあります。このように、適切な洗浄・消毒・滅菌が行われない場合、患者だけでなく医療従事者にも健康リスクが及び、感染症の拡大を防ぐことが困難です。

医療現場で求められる衛生管理の徹底

現代の医療現場では、医療器具や環境の衛生管理に対して高い基準が求められています。これを支えるのが、洗浄・消毒・滅菌の徹底したプロセスです。各段階での処理が適切に行われることで、感染症のリスクが大幅に低減され、医療現場全体の安全性が向上します。

職場環境での
衛生管理を手助け!

【課題別】
オススメ除菌水製造装置3選

昨今問題になっている感染症や食中毒のリスクを軽減するため、より徹底した衛生管理が求められています。
一方で、除菌効果が高いものはその分危険性も高まり、ただ「除菌力が高ければ高いほどよい」という分けではありません。
そのため、使用するシーンに合った除菌水を選ぶことが重要です。
そこで、用途ごとにオススメの除菌水製造装置をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

衛生対策に使用する
飲食店や幼稚園なら
いつでも手軽に
手間なく除菌・除臭が可能

ユニゾーン

ユニゾーン

引用元:ウォーターエージェンシー公式HP
https://wa-unizone.com/

  • 1日10分以内の使用なら2年間メンテナンス不要。管理の手間を減らし、ランニングコストを抑えた良コスパ
  • アンダーシンクや壁掛けなど狭い場所でも設置可能。蛇口をひねるだけの簡単操作で子どもからお年寄りまで使用できる
除菌も脱臭もしたい
水産・食品工場なら
大量の除菌水を短時間で生成

エルくりんDX

エルくりんDX

引用元:タムラテコ 公式HP
https://teco.co.jp/lineup/

  • オゾンガスとオゾン水の併用が可能。魚や精肉の嫌な臭いや細菌・ウィルスなどの浮遊物も同時に脱臭できる
  • 30L/分の除菌水生成・ホースや洗浄ガンの使用により、生産機械の消毒や床清掃を一度に行える
高い除菌力が求められる
医療機関なら
電解セルでサビ問題を解決

アクアプリータ

アクアプリータ

引用元:金澤工業 公式HP
https://www.kanazawakogyo.co.jp/aquapulita/

  • 手洗いには酸性電解水、医療機器の除菌にはpH値が11以上で高い除菌効果を発揮するアルカリ性電解水といった使い分けが1台で可能
  • 東芝のライセンスを受けた電解セルで、金属機器がさびにくく、感染リスクの軽減や機器の性能維持ができる

※2023年6月調査 googleで「除菌水製造装置」「オゾン水生成装置」「電解水生成装置」で検索して表示された、除菌水製造装置取り扱い企業のうち、公式HP上で取り扱い事例が掲載されており、国内製造でサポートを行っている製品を以下の特徴で選出。
ユニゾーン…調査した中で唯一操作ボタンが無く、毎日10分間の利用で約2年間メンテナンスフリー
エルくりんDX…調査した中で、1分間に生成するオゾン水の量が一番多い
アクアプリータ…調査した中で唯一酸性とアルカリ性電解水を同時生成する電解水生成器を提供

ピックアップ記事