オゾン水生成器は、水産業でも活用できます。たとえば陸上養殖では、魚病による大量斃死が問題ですが、オゾンによる殺菌が効果的。ここでは、オゾン水生成器を水産業で使うメリットや効果について紹介していますので、ぜひ導入の参考にしてください。
養殖技術の進む日本では、養殖魚の数が多いといわれています。しかし、養殖場では病気の発生による大量斃死のリスクもあり、養殖用水の殺菌が重要。塩素消毒や紫外線殺菌などの方法を用いることもありますが、効果や有害物質の残存の点で課題が残ります。
そこで、オゾン水生成器による殺菌が注目されています。
オゾン水は酸素と水で構成されており、細菌を殺菌・除去する効果が期待できます。高濃度のオゾンを飼育用前水へ吹き込み、魚の病気の原因となる細菌を殺菌するのです。
なお、飼育用前水の殺菌には高濃度のオゾンが有効ですが、殺菌後に毒性が残ってしまいます。そのため、残存するオゾンの除去処理を行い、オキシダント等の除去・無害化をしてから飼育用水として用いています。
魚病の原因菌には、パスチュレラ菌やビブリオ病菌、エンテロコッカス菌(連鎖球菌)などがあります。オゾン水は、これらの原因菌に対する殺菌効果を期待できるといわれています。
なお、オゾン水の濃度によって期待できる殺菌効果は異なり、低濃度のオゾン水では病原菌に効果を発揮できないことも。
栃木源水産試験場で行われた研究では、「水中オゾン濃度2ppmで5分間の処理を行ったとき、ビブリオ病菌・せっそう病菌・シュードモナス病菌・冷水病菌のすべてが殺菌された」という報告がされています。
オゾン水は、魚病の原因であるウイルスの除去にも効果を発揮します。
魚病の原因ウイルスには、ブリ膵肝壊死症ウイルスや伝染性造血器壊死性ウイルス、ヒラメやサケのラブドウイルス、Chumウイルスなどが挙げられます。これらの病原ウイルスを、数十秒でほぼ殺菌できたというデータもあります。
また、シマアジ神経壊死ウイルスについては、次亜塩素酸ナトリウムよりもオゾンを用いた方がスピーディに不活性化できることもわかっています。
つまり、オゾンを用いた殺菌には、魚病の原因となる細菌やウイルスの殺菌・不活性化に高い効果を期待できるということです。
養殖場は閉鎖空間になっているため、一度魚病が発生するとあっという間に大量斃死へつながります。そのため、魚病の原因となる細菌やウイルスを殺菌・除去することが大切。
オゾンによる殺菌・除去なら、魚病のリスクを大幅に下げることが可能。陸上養殖のほかにも、真珠養殖などでオゾン水を導入しているケースもあります。オゾン水生成器を水産業の現場にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
昨今問題になっている感染症や食中毒のリスクを軽減するため、より徹底した衛生管理が求められています。
一方で、除菌効果が高いものはその分危険性も高まり、ただ「除菌力が高ければ高いほどよい」という分けではありません。
そのため、使用するシーンに合った除菌水を選ぶことが重要です。
そこで、用途ごとにオススメの除菌水製造装置をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
※2023年6月調査 googleで「除菌水製造装置」「オゾン水生成装置」「電解水生成装置」で検索して表示された、除菌水製造装置取り扱い企業のうち、公式HP上で取り扱い事例が掲載されており、国内製造でサポートを行っている製品を以下の特徴で選出。
ユニゾーン…調査した中で唯一操作ボタンが無く、毎日10分間の利用で約2年間メンテナンスフリー
エルくりんDX…調査した中で、1分間に生成するオゾン水の量が一番多い
アクアプリータ…調査した中で唯一酸性とアルカリ性電解水を同時生成する電解水生成器を提供