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温泉施設の衛生管理

総合衛生管理プログラムの構築と実践について

温泉のように入浴施設の衛生管理は、単なる掃除や換水だけでなく、計画的に関係部署が連携して取り組む重要な作業です。

総合衛生管理プログラムとは、施設内の各部署が担当する業務を明確に分担し、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Action)のサイクルを回す業務計画のことです。このプログラムを導入することで、レジオネラ属菌の増殖などの問題が発生した際にも早期に発見し、迅速に対策を講じることが可能となり、利用者の安全と安心を確保することができます。

チームの編成と役割分担

まず、衛生管理のためのチームを編成します。施設管理者、清掃担当、設備担当、接客担当など、各部署から代表者が集まり、情報を共有する体制を整えます。例えば、チームリーダーが全体のまとめ役を務め、清掃担当が日々の清掃状況をチェック、設備担当が配管や加温装置の点検を行い、接客担当が利用者の意見を集約するなど、各メンバーが連携して「安全で安心な入浴環境」を守るための体制を構築しましょう。

施設・設備の確認とリスクの特定

施設内の各設備(浴槽、貯湯槽、配管、シャワー、ろ過器など)の現状を、図面や現場で実際に確認し、レジオネラ属菌が増殖しやすい場所や生物膜(バイオフィルム)が形成されやすい箇所を洗い出します。例えば、湯が滞留しやすい部分、配管内、シャワーヘッド内部など、菌が繁殖しやすいと考えられる場所をリストアップし、重点管理の対象とします。

モニタリングと設定値の管理

特定した重点管理箇所については、温度や遊離残留塩素濃度などの設定値を常にモニタリングし、基準値から逸脱しないように管理します。例えば、貯湯槽の水温は常に60℃以上、遊離残留塩素濃度は0.4~1.0mg/L程度に維持することが求められます。万が一、設定値から逸脱した場合は、直ちに点検や修理、高濃度消毒などの対策を実施し、またその記録を詳細に残すことが重要です。

実行・評価・改善のサイクル

計画を立てた後は、日々の衛生管理業務(清掃、消毒、配管洗浄、各種点検など)を着実に実行します。その後、定期的にチームで集まり、モニタリング結果や各作業の実施状況を評価し、問題が見つかった場合は原因を追及し、改善策を決定します。これをPDCAサイクルとして繰り返すことで、施設全体の衛生状態を継続的に向上させることができます。

衛生管理の手法と利用者の安心・安全への取り組み

次に、総合衛生管理プログラムに加え、日常的な一般衛生管理の具体的な手法について解説いたします。これらの管理方法は、浴槽、配管、シャワー、ろ過器、集毛器、貯湯槽など、施設内の各設備に対して徹底して実施する必要があります。利用者が常に安心してお風呂を利用できるよう、細部にわたる衛生管理が求められます。

浴槽および周辺設備の清掃と消毒

まず、浴槽の清掃は非常に重要です。浴槽は定期的に換水し、床面や壁面、タイルの目地、さらには浴槽の底部に付着する生物膜をしっかりと除去する必要があります。

また、シャワーヘッドやホースについても、水が滞留すると菌の増殖につながるため、定期的に取り外して点検し、少なくとも年に1回以上は内部を洗浄・消毒することが求められます。これらの清掃作業は、ブラシや高圧洗浄機、場合によっては化学洗浄剤を使用して、物理的な汚れとともに化学的に菌を除去する方法が用いられます。

配管・ろ過器・水位計などの管理

配管やろ過器、さらには水位計の管理も大切です。配管内に生物膜が形成されると、そこからレジオネラ属菌が増殖するリスクが高まるため、定期的な洗浄や逆洗浄を実施し、必要な部分は改修または撤去する対策が必要です。

また、水位計やその配管については、長い配管により水が滞留すると菌の繁殖が懸念されるため、週に1回程度の消毒が推奨されます。センサー方式を利用して管理することで、常に正確な水位が測定されるので、安全な状態が維持されるよう努めましょう。

職場環境での
衛生管理を手助け!

【課題別】
オススメ除菌水製造装置3選

昨今問題になっている感染症や食中毒のリスクを軽減するため、より徹底した衛生管理が求められています。
一方で、除菌効果が高いものはその分危険性も高まり、ただ「除菌力が高ければ高いほどよい」という分けではありません。
そのため、使用するシーンに合った除菌水を選ぶことが重要です。
そこで、用途ごとにオススメの除菌水製造装置をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

衛生対策に使用する
飲食店や幼稚園なら
いつでも手軽に
手間なく除菌・除臭が可能

ユニゾーン

ユニゾーン

引用元:ウォーターエージェンシー公式HP
https://wa-unizone.com/

  • 1日10分以内の使用なら2年間メンテナンス不要。管理の手間を減らし、ランニングコストを抑えた良コスパ
  • アンダーシンクや壁掛けなど狭い場所でも設置可能。蛇口をひねるだけの簡単操作で子どもからお年寄りまで使用できる
除菌も脱臭もしたい
水産・食品工場なら
大量の除菌水を短時間で生成

エルくりんDX

エルくりんDX

引用元:タムラテコ 公式HP
https://teco.co.jp/lineup/

  • オゾンガスとオゾン水の併用が可能。魚や精肉の嫌な臭いや細菌・ウィルスなどの浮遊物も同時に脱臭できる
  • 30L/分の除菌水生成・ホースや洗浄ガンの使用により、生産機械の消毒や床清掃を一度に行える
高い除菌力が求められる
医療機関なら
電解セルでサビ問題を解決

アクアプリータ

アクアプリータ

引用元:金澤工業 公式HP
https://www.kanazawakogyo.co.jp/aquapulita/

  • 手洗いには酸性電解水、医療機器の除菌にはpH値が11以上で高い除菌効果を発揮するアルカリ性電解水といった使い分けが1台で可能
  • 東芝のライセンスを受けた電解セルで、金属機器がさびにくく、感染リスクの軽減や機器の性能維持ができる

※2023年6月調査 googleで「除菌水製造装置」「オゾン水生成装置」「電解水生成装置」で検索して表示された、除菌水製造装置取り扱い企業のうち、公式HP上で取り扱い事例が掲載されており、国内製造でサポートを行っている製品を以下の特徴で選出。
ユニゾーン…調査した中で唯一操作ボタンが無く、毎日10分間の利用で約2年間メンテナンスフリー
エルくりんDX…調査した中で、1分間に生成するオゾン水の量が一番多い
アクアプリータ…調査した中で唯一酸性とアルカリ性電解水を同時生成する電解水生成器を提供

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